だから私は「セカンド」には進まない。ポーズの追求を捨てて、身体の声を聞くまでの葛藤
私は、アシュタンガヨガが好きだ。
シークエンス(順番)が決まっていて、
動きそのものに集中できる。
終わった後は、瞑想効果で頭がスッキリする。
毎日自分と向き合いながら運動する中で、
テレワークでの仕事とプライベートの
切り替えもできるようになった。
これが私にとってアシュタンガヨガのメリットです。
しかし、その中で多くの人がぶつかる
「怪我」の壁に、私も漏れなく悩まされてきました。
腿、手首、肩、腰、股関節……。
特に肩は1年半も痛みが続き、
腰はドロップバックで痛め、
直近3ヶ月は股関節の痛みに悩まされています。
このように複数の怪我を重ねて、
自分なりに分析した結果、
自分が怪我をしやすい根本原因が分かってきました。
それは、私が「極端な思考優位」であること。
「正しいアライメント」が体を強張らせる?
私にとって思考が優位な状態とは、
「常にアライメント(姿勢の正しさ)が
気になってしまうこと」です。
「今の骨盤の角度は正しいか?」
「筋肉の使い方は間違っていないか?」と、
毎回ほぼ無意識に頭で確認してしまいます。
実は、そうやって頭でコントロールしようと
すればするほど、体は不自然に
強張る感覚があるのです。
筋トレやピラティスのように
「意識して、止めて、動かす」運動なら、
私のやり方はマッチすると思います。
しかし、ことアシュタンガヨガにおいては、
呼吸に合わせてとにかく流れるように動きます。
その時にいちいち頭で考えていては、
「思考」が先走ってしまい、
「身体」がそれに追いつけず
怪我を起こしてしまう
のだと気づきました。
身体は取り替え可能なのか?
そしてもう一つ、
私の中には大きな問題がありました。
それは私が
「身体は精神の乗り物であり、単なる物質に過ぎない」
という心身二元論思想者であること。
「身体は、思考の指示についてくるべきもの」
と規定しており、
正直、自分の身体をあまり大切にしていませんでした。
もちろん健康には気を使っていますが、
それはあくまで
「取り替えることができないから、
定期的なメンテナンスが必要」
と考えていたからです。
極端な話、私の思考と感覚のInputとOutputが
現在と全く同じになるのであれば、
身体を機械に取り替えてもいい
とすら思っていました。
「身体の声を聞け!」という強烈な警告
そんなガチガチの思考だったのですが、
アシュタンガヨガを通して身体感覚が
ぐっと上がったこと、怪我を通じて
思いに変化が生まれてきました。
アシュタンガヨガを毎日実践する中で…
トラブルを抱えて気分が重たい日は、
練習に入っても力が入らない。
逆に、朝から元気いっぱいの時は、
身体の底から力が湧いてくる。
そんな当たり前のことを体感するうちに、
漠然とですが
「思考と身体は完全にリンクしており、
この身体だからこそ、
この思考が生まれるのではないか?」
とふと思ったのです。
怪我が絶えないのは、
「頭で身体を支配しようとする思考癖」が
影響している。
相次ぐ怪我は、身体からの
「もっと身体の声を聞け!」という
強烈な警告だったのだと思います。
だから、私はセカンドには進まない
アシュタンガヨガを続けていると、
「早く次のポーズをもらいたい」
「セカンドシリーズに進みたい」
という欲求がどうしても湧いてきます。
でも、今の私はそこに執着するのをやめました。
新しいポーズをどんどんインストールして
攻略していくことよりも。
今ある自分の身体の
微細な感覚を引き出し、
「身体知性」に目覚めること。
こちらの方が興味があります。
アライメントを「頭」で作るのではなく、
「身体」が心地よいと感じる場所を探る。
だから私は、現時点ではセカンドには進みません。
というか進めないと思います。
今のポーズの中で、
身体との対話を楽しんでいこうと思います。
皆さんは、練習中に「頭(思考)」と「身体」、
どちらが優位になっていますか?
また、身体感覚(身体知性)を引き出すために
おすすめの取り組みがあれば、
ぜひコメント欄で教えてください!

