形だけ真似ても意味がない?理屈派ヨガインストラクターが『アクティブシリーズ』に感じる違和感の正体
私はアクティブシリーズが好きだ。
怪我や痛みを伴いながらフルプライマリー(セカンドにも入っていない!)を練習していた時。
先生に「怪我でも痛くても継続」と言われて、違和感を感じていた時。
フルプライマリーに飽きてきた時。
アクティブシリーズは私にとって救世主でした。
無理しなくていい。深めたらダメ。ヴィンヤサは飛ばす。
そしてそれ自体「アシュタンガヨガ正式後継者」のシャラート先生が作られたシリーズ。
悩みを抱えていた私にとって、ドンピシャにハマりました。
なので、私はアクティブシリーズが好きだ。
このアクティブシリーズはマイソールに来る「ヨガ初心者」向けに作られたとも聞きました。
4か月間、週1回アクティブシリーズを継続してきましたが…
実は「ヨガ初心者」にも「アシュタンガ経験者」にも中途半端になっているのではないか?
そんな疑問がムクムクと沸いてくるようになりました。
「形だけを簡単にする」ことの解剖学的な弊害
アクティブシリーズは「ヨガ初心者」向けですよね??
それを踏まえて疑問に思っていることは割とあります。
- おでこをつくチャトランガは軽減になっていないのでは?
運動力学的に重心が偏るだけで十分な軽減になっていない。
四つ這いや八点のポーズとすべきでは。 - ジャンプバックやスルーがある?初心者向けで???
- パリブリッタ系が胸椎の回旋を感じにくい。中途半端な回旋。
- プールヴォッターナーサナで足裏付かない?
このアサナは足首からつま先を伸ばすことで、
脚の前面の伸展を促すポーズ。
足裏を付かないと伸展の効果が薄くなるような・・・ - 座位のアサナが冗長になっている
アクティブシリーズのアルダバッダパドマパスチモッターナーサナ~ジャーヌシルシャーサナCまで。(本来は日本語で命名されていますが、サンスクリット語の方がわかりやすいのであえて記載)
アクティブシリーズでは曲げた方の足の置く場所を
4回変えているだけとなっている。
例えばジャーヌシルシャーサナCは足裏のストレッチ、
下腹部への圧迫(内臓へのアプローチ)という
「本来の薬効(チキッツァ)」が、
単に「足首に足を乗せる」だけの
全く別のポーズにすり替わってしまっている。 - 腹横筋・腹斜筋への意識が薄い
フィニッシング(サルヴァンガーサナ以降)がないことで、
腹横筋・腹斜筋を鍛え、重力に逆らって姿勢を保持する
「アシュタンガ最大の恩恵」が得られない。
シークエンスが冗長になり、アシュタンガ本来の緻密なストーリーが失われていると感じます。
じゃあ良いところってないんだっけ?
いえいえ、これもたくさんあります。
- 最初の太陽礼拝
物議を醸していると聞いていますが、普段テレワークで肩甲骨が挙上しがちな私にはこの最初のシークエンスがかなり効果があります。
肩甲骨下制を意識する、しかもそれを1分ぐらいキープするというのは
肩凝りに効果があります! - 全体的に「深めすぎてはだめ」と言われている点
- ガス抜きのポーズ?で腹直筋をはじめとする腹部の筋群の活性化
(ただ、これだけだと不十分でフィニッシングはあった方がいいと思います。) - 後屈のポーズがある
アクティブシリーズから取り出し練習をするのがベストでは?
ヨガのポーズは「見た目の完成度」ではなく、結局のところ
「身体のどこに効かせるか」という論理的な構造が重要である
と私は考えます。
アクティブシリーズはこの「身体のどこに効かせるか」を考えつつ、
アシュタンガヨガの伝統を沿ったところをギリギリ攻めていると感じます。
シャラート先生すごい。
ただ、アシュタンガヨガの簡易版になるあまり、「このアサナ必要?」と思うものや、「もう少し深めても大丈夫なのに」と思うものもあります。
なので、自分で必要なアサナを取り出して、かつアレンジして行うのがベストではないでしょうか。
実は私は取り出し練習をしています。
FRP(ファンクショナルローラーピラティス)の後、アクティブシリーズにおいて解剖学的に冗長なものを除き、前屈・後屈・逆転(追加)を行っています。
そうしたらびっくりしたことに・・・
体の調子がすこぶるいいんです!!
※ただ別日にプライマリーをやったら、プライマリーの良さも痛感しました。
皆さんも是非やってみてください。
最後に
皆さんはどのように工夫してアシュタンガヨガを練習していますか?
コメントで是非教えてください。

