アシュタンガヨガのビジネス構造|SE観点からの分析結果②

実は私はヨガ講師である前に、SEです。しかもインフラの。
アシュタンガヨガを行うメソッドは体系化されていて美しいのにも関わらず
周囲を取り巻く環境は人間味に溢れていて
そのギャップが非常に面白いと感じています。
SE視点から「アシュタンガヨガ」というシステムを解析していこうと思います。

アシュタンガヨガはオレオレ証明書??

SEなら一度は使ったことがあるオレオレ証明書。
自分で自分が正しいよ!と証明書に署名をすることです。
それとアシュタンガヨガが何が似ているか?
経典(ヨガ・コルンタ、ヨガスートラ)の力を借りて、権威付け(自分は権威があると主張)を行っているところです。
『ヨガ・コルンタ』という古代の文献を発見し、そこに現在のアシュタンガのシークエンスがすべて書かれていた。とジョイス氏は言っています。
が無くなってしまい、実在性が不明です。
さらに、その神秘の文献に加え、独自のヴィンヤサシステムに、
ヨガ・スートラにある「アシュタンガ(八支則)」を冠しています。
その規則を当てはめて
「自分が教えている体操こそが、経典にある正統なヨガそのものである」と錯覚させることに成功したのではないでしょうか。

リブランディング

これはITとは関係がありませんね。
ただ、どの業界においても商品に対して、どんな価値を訴求するかで
売上金額も大きく変わってきます。

1970年代、西洋人のヒッピーたちが「東洋の神秘」を追い求めていました。
ジョイス氏はそのニーズに合わせて、その体力的なものを
精神修行にリブランドし、リリースしたと言えるでしょう。

アシュタンガヨガはヨガスートラの1ヤマ、2ニヤマ、3アーサナ、4プラーナヤーマをベースにすると謳われていますが、
急に3アーサナから始まっているのに違和感がありませんか?
これには理由が2つあります。

  1. ヒッピーたちがヤマ・ニヤマができている状態ではなかったが、惹きつけておきたかった。そのため、まず3をやれば、1,2が身につく(All is coming)と言った。
  2. 「現代人は心が汚れていて弱いから、ヤマ・ニヤマを最初にインプットしてもうまくいかない、だから、まずはアーサナで体を強くしてからでないと、ヤマ・ニヤマは実践できない」と順番をひっくり返したことを裏付けようとした。

そういわれて、確かに説明が付くような気がしませんか?
(ただ、経典を学んだ人からするとどうなんでしょうね?)

ベンダーロックインに成功

ベンダーロックインとは「企業が特定のITベンダーの製品やサービスに深く依存し、他社への乗り換えやシステム変更が困難になる状態」です。
いや~これはIT業界ではあるある(笑)。
某M社、O社は最近本当にひどい。その状態で平気で値上げしてきますからね。
日本もメインフレーム時代がありましたよね。

翻ってアシュタンガヨガ。
インドの経典・伝統(パランパラ)を根拠とし、
自分たち以外から教えを受けることはよしとはしていません。
その結果、生徒たちがマイソールに集まることになりました。
生徒になるためには多額な金額が必要です。
ビジネスとしては大成功の例です。

西洋人のニーズを察知し、そのニーズに合わせてリブランディング。
ブランディングを確立させ、さらに権威を主張することで、
生徒を自分たちに引き寄せて、他への師事を許さない。
結果、多額の金額が集まるようになりビジネス化へ成功。

結論:非常に優れたビジネスモデル

このビジネスに対する着眼点ならびに手腕には脱帽するしかありません。
素晴らしい。

ただ、このビジネスの上で自分が知らない間に転がされているのか、
違う着眼点でアプローチするのかは、認識しないといけません。

何を信じてこれからアシュタンガヨガと向き合うのか。
自分なりの答えを持つ時期に来たのかもしれません。

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